老後を意識すると、ふと考えることがあります。
「このまま年を重ねていくだけでいいのかな」と。
生活に大きな不満があるわけじゃない。
でも、なぜか満たされない気持ちになる。
もしかしたら、皆さんも同じような気持ちになったことがあるかもしれません。
「モヤモヤ」は、あなただけじゃない
実は、世界中の調査で共通して確認されていることがあります。人生の幸福度はU字型を描いて、40代後半から50代前半がいちばん低くなります。
つまり、今感じているこのモヤモヤは、あなただけではありません。
人生の流れの中で、誰もが通る地点です。
そして大切なのは、この時期に何を始めるか。
それで、その後の人生の満足度が大きく変わっていきます。
お金や健康よりも、後から後悔しやすいもの
リタイア世代への調査を見ると、「現役時代にやっておけばよかったこと」として多く挙がるのが、趣味や教養、それから仕事以外の人間関係です。
60代になってから趣味を探し始めた人の多くが、「50代から始めておけばよかった」と答えています。
心の準備は、どうしても後回しになってしまいます。
「生きがい」は気持ちの問題じゃなく、健康寿命に関係している
医学研究で「生きがいがない」と答えた人は、死亡リスクがはっきり高くなるという結果が出ているんです。
生きがいがある人ほど、外に出て、人と関わって、体を動かす。その日常の積み重ねが、健康を支えているんです。
生きがいって、楽しみというより、生存戦略に近いのかもしれません。
誰かの役に立つことが、実は自分をいちばん支える
これも興味深い研究なんですが、人から支援を受けることよりも、誰かに支援をしている人のほうが、生存率が高いそうです。
例えば、誰かの話を聞いてあげる、地域の手伝いをする、そんな小さなことでもいい。
孫の世話、友人の相談に乗る、地域での手伝い。
「自分が誰かの役に立っている」という感覚が、心と体の両方を支えてくれるんです。
もし趣味が見つからないなら、まずは「誰かの役に立つ場所」に行ってみる。
それだけで、十分な始まりになります。
家族以外に「居場所」がある人ほど幸福度が高い理由
幸福度に強く影響するのは、実は家族以外のつながりです。
近所づきあい、趣味の集まり、ボランティアなど、複数の社会参加がある人ほど、生活満足度が高いことが分かっています。
重たい関係じゃなくていい。顔見知りがいるだけで、人は安心できるものです。
孤独と認知機能の深い関係
孤独感がある人は、認知症リスクが大きく高まります。
逆に、週に1回以上友人と会う習慣がある人は、そのリスクがはっきり低下することも分かっているんです。
老後に備えるというのは、お金の準備だけではなく、会える人を作る準備でもあります。
注意したい、定年後の孤立リスク
これは、同じ氷河期世代として気をつけないといけないのですが、調査では長く仕事をしている人は、仕事以外の人間関係が極端に少なくなりやすい傾向があります。
「困ったときに相談できる友人がいない」と答える割合も、働いている人の方が高い。
現役のうちは問題にならないんですが、定年後に一気に孤立が表面化することがあります。
だからこそ、今のうちに居場所を持っておくことが、とても大切になります。
40代、50代からの「学び直し」が将来の安心感につながる
スマホの使い方を覚える、学生の頃得意だった教科の問題を解くなど、内容は何でも構いません。
40代、50代で新しいことを学んでいる人は、生活満足度がとても高い傾向があるんです。
語学、教養、デジタルスキルなど、仕事と関係ない学びほど満足度が高い。
「まだ自分は伸びる」
その感覚が、将来への不安をやわらげてくれ、老後の趣味にも繋がっていきます。
今日からできること
- コンビニやスーパーで「ありがとうございます」と一言多く言う
- いつも行く店で、店員さんと一言会話する
- 散歩している人にあいさつする
- 近所にある図書館などの公共施設に行って、雰囲気を見る
- 市の広報を見て、無料イベントをのぞいてみる
一緒に、少しずつ始めていきませんか。



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