はじめに|「定年後、何をして生きていくのか」という不安
ふと考えることはありませんか。
「65歳になったら、収入はどうなるんだろう」 「年金だけで足りるのだろうか」
氷河期世代の私たちは、就職でつまずき、昇給が伸びず、非正規期間を経験した人も少なくありません。
東京都の調査では、氷河期世代の84.3%が将来に不安を感じていると回答しています。
その理由のトップは「老後の生活設計(年金など)」でした。
不安なのは、あなただけではありません。
老後は「働けなくなる時期」ではなく、働き方を選び直せる時期という考え方に今見直されています。
それは生活するために仕方なく働くのではなく、老後の幸福度を上げるために働くというものです。
働いている高齢者のほうが、幸福度は高い
内閣府の調査では、仕事をしている高齢者のうち75.3%が「幸せ」と感じているのに対し、仕事をしていない人では63.5%でした。
理由は収入だけではありません。
- 健康維持のため(44.9%)
- 社会とのつながりを持ちたい(31.3%)
老後の仕事は、「生活のため」だけでなく、健康とつながりを保つ手段でもあるのです。
老後の仕事は、将来の介護リスクも左右する
JAGESの研究では、週1回以上、仕事や社会活動に参加している人は、参加していない人に比べて認知症リスクが30〜50%低いという結果が出ています。
さらに、「自分には役割がある」と感じている人ほど、抑うつ状態になりにくいこともわかっています。
老後の仕事は、
✔ 収入
✔ 健康
✔ 孤独予防
この3つを同時に支えるメリットがあります。
氷河期世代は「準備していないと厳しい」世代
少し現実の話です。
私たち氷河期世代は、
- 非正規期間が長かった人が多い
- 退職金が少ない、あるいはない
- 将来の年金額が平均より低くなる可能性がある
「65歳で完全引退」という設計は、正直に言えば、やや楽観的かもしれません。
でも裏を返せば働き続ける前提で準備した人は、強い。
ということになります。
準備の有無が、そのまま老後の安心になります。
40代・50代の準備が、老後の満足度を決めている
労働政策研究・研修機構の調査では、40代・50代のうちから「会社に依存せず、自分でキャリアを考えていた人」は、60代以降の仕事満足度が約1.5倍高いという結果が出ています。
ここで重要なのは「特別な資格」ではありません。
大切なのは、自分の強みを言語化できるかどうかです。
たとえば
- 後輩に仕事を教えてきた → 育成力
- クレーム対応をしてきた → 調整力・交渉力
- 現場のムダを減らした → 課題発見力
- 納期を守り続けた → 実行力
これらは業界が変わっても通用する力です。
一度、紙に書き出してみましょう。
「自分には何もない」と感じていた人ほど、実は積み上げてきたものがあります。
2026年以降、ミドル世代の需要はどうなる?
転職市場の予測では、2026年はミドル層の求人が増加すると答えた専門家が81%にのぼります。
特に需要が高い分野は、
- 建設・不動産(インフラ更新)
- 情報セキュリティ・コンプライアンス
- 製造・物流の現場管理
- 中小企業の経営支援
「氷河期世代は不利」という時代は長く続きました。
でも今は、経験を持つ世代が必要とされる局面に入っています。
これからの働き方は一つではない
ミドルシニアの希望では、
- 通勤30〜60分圏内が最多
- 副業実施率は7.5%で若年層に次いで高い水準
老後の仕事は、
✔ 週3勤務
✔ 在宅ワーク
✔ 副業型
といった柔軟な形も広がっています。
その選択肢を持つために、40代のうちに最低限のITリテラシーを身につけておくことは、将来の自由度を大きく広げてくれます。
【比較表】老後に困らない人と、準備していない人の差
| 項目 | 準備している人 | 準備していない人 |
|---|---|---|
| 強みの言語化 | 自分のスキルを説明できる | 「長く働いてきた」だけ |
| 専門性 | 維持・更新している | 現状維持 |
| ITスキル | オンライン活用ができる | 最低限のみ |
| 副収入経験 | 小さく試している | 未経験 |
| 将来への感情 | 悲観度が低い | 不安が強い |
金融調査では、「何らかの準備を始めている人」は、始めていない人より現在の幸福感が20%以上高いという結果もあります。
行動は、未来だけでなく、今の不安も軽くしてくれます。
まとめ|今すぐ人生を変えなくていい
大きな転職や多くの資格を取る必要はありません。
まずは、
✔ 自分の強みを書き出す
✔ 需要のある分野を知る
✔ 小さく試す(副業・学習)
それだけで大丈夫です。
老後の仕事は、「仕方なく続けるもの」ではなく、安心をつくる戦略になり得ます。
氷河期世代だからこそ、準備した人が一番強い。
今からでも、遅くありません。



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